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語ることって大事

アニメ『ポプテピピック』に見る、ポップアート感と凸凹コンビの系譜の話

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クソアニメとは

ポプテピピック』、始まったね。困ったことに、 自らをクソアニメと自認するって、すごくクレバーな戦略に見えるんだよね。通常の評価軸が通用しないから、そもそも賛否両あってもスムーズな議論が成り立たなくなる。そのキチガイパワーで見るものを圧倒できるか、できないかが、この作品の価値となっているからだ。

 

ポップアートとの近似性

わりと真面目にポップアートと通じるところがあると思うんだよね…。アンディー・ウォーホルがやったのは、まさにこれですよ。美術の進歩史観ヒエラルキーをブリロ・ボックスは、ぶっ壊したのです。これをアートだと言い放った当時の衝撃をいま、このクソアニメは私たちに突き付けてきているような気がする。これがほんとにアニメなのか?

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しかも、あれ?なんかポプテピの色合いと似てる?似てない?それに、一話再放送をやりやがったのは、ウォーホルがやった繰り返しに通じてるように見えなくもない。ネットミームを引用しまくっているのも、世俗的なアイコンを引用しまくったポップアートと共通点があるような…。題名にポップってあるし、それすら意識的だったとしたら僕は驚嘆するしかないよ…。多分偶然だよな…、そうだと言ってくれ。その方が安心する。

これがもしかしたらアートの文脈をアニメに持ち込んだなんて、そんなめんどくさいこと考えたくないよ!助けて!ただし、このアニメがアニメの評価軸を脱構築しようとしていることは明らかだ。

 

凸凹コンビ 

ところで、ポプ子とピピ美みたいな、チビとノッポの二人組のことを「凸凹(でこぼこ)コンビ」と言います。これは『ブルース・ブラザース』(1980)以来のお約束。f:id:noumos:20180108190601j:plain

この適当なキャラ紹介も、凹凸コンビの特徴を簡潔に表していますね(鼻ホジ)。

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 『ブルース・ブラザース』はミュージカル・コメディ映画で、主演は画像の二人組の兄ちゃんたち。ジェイク役のジョン・ベルーシ(右)とエルウッド役のダン・エイクロイド(左)は、二人ともアメリカのコメディアン。

映画の内容は、二人のコンビの個性で周りを次々と巻き込み、音楽とダンスでその場その場を潜り抜け、どったんばったん大騒ぎする映画です。電話ボックスごと吹っ飛んだりとか割と突拍子もないギャグ描写が癖になる。

 

ビジュアル的にもポプ子とピピ美は彼らと似てるし、ナンセンスギャクやパロディを連発するところも通じてる。ただ違うのは音楽とダンスがないところかな。これたぶんみんな聞いたことあると思うよ。


Blues Brothers - 'Opening: I Can't Turn You Loose'

 

後に凸凹コンビの系譜は、『メン・イン・ブラック(MIB)』なんかに受け継がれていったよ。凸凹コンビは、ナンセンスギャグと共にありってことだ。(ちなみにMIB3には、アンディー・ウォーホルが宇宙人だったという設定で登場する笑)

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ネットミームからも

もうひとつポプテピは、2ちゃんねるのネットミーム的なキャラクターの、やる夫とやらない夫の要素があるね。ていうか直接の引用はこっちだね。

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ビジュアル的には。体型であったり、「ω」の口元であったりと、こっちのほうがはるかに似てる。どっちにしても凸凹コンビがナンセンスギャグと相性がいいということには変わりないね。

 

おわりに

ポプテピは、女子中学生で凸凹コンビを組み、ネットスラングを多用したナンセンスギャグをやってるわけだ。アニメ化されたことでギャグの幅が広がって、さてどうなることやら。

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